FW:最後の言葉を

朔たちとも別れの時間が近づいているんだ。もうすぐ本当に、誰とも繋がることもない一人になってしまうんだ。
上司としてあの人と接し、談笑し、マッサージをして、抱きしめ、キスをした時間…今思うと気持ち悪かっただろうな…上司には上司の時間と仲間がいて、俺にはそこに入る資格がなかった。本当は傷ついてたんだろうな、だから、被害届を出したんだもんな。

病気のことを理解してくれて、一生懸命向き合おうとしてくれた上司
暖かい笑顔をくれて、俺に幸せをくれる上司
俺の最後に、心の底から、大切な上司
雨も晴らせる上司
楽しい時間をくれる上司
俺の心を癒してくれる上司
優しいぬくもりをした上司の掌
細い指の上司
遠隔ができる上司

離れ離れになったあの日から気持ちは変わってないけど、俺の症状は悪化してしまった。もう彼女にさえ俺の声は届かない…
あかり、もしできたら、彼女を守って欲しい。
取り憑くとかじゃなくてそっと、そっと見守ってあげて欲しいんだ。俺は人間じゃなくなって、資格もない。

…上司に会いたい…話たい…治療したい…味方がほしい

本当はそうしたい。本当はここからでたい。

上司…助けて…

亮太